音楽で年末のご挨拶はいかが?
テレビ朝日「題名のない音楽会」、世界で活躍する音楽家たちの音楽での年末のご挨拶、2026年への抱負、どんな年になるか。大変面白い企画だった。
角野隼斗が演奏したケージ「プリペアド・ピアノのためのソナタとインターリュード」ソナタ第5番、角野にふさわしい選曲、ピアノで様々な取り組みを行ってきた積み重ねだった。プリペアド・ピアノでは、黛敏郎「プリペアド・ピアノと弦楽四重奏のための小品」を思い出す。フランスに留学しながら、半年で帰国、電子音楽などに取り組んだ黛の真頂骨たる逸品である。黛が「題名のない音楽会」を始め、羽田健太郎・佐渡裕・五嶋龍・石丸幹二へと受け継がれたことは大きい。その意味でも大きい。
児玉隼人はドイツ カールスルーエ音楽大学に留学、帰国して、仲間たちとアーノルド「金管五重奏曲 第1番」第3楽章を演奏、なかなかの演奏だった。
葉加瀬太郎は坂本龍一「andata」を演奏、坂本作品を演奏していきたいと抱負を語った。神宮外苑再開発に際し、イチョウ並木を守れと言い続けて亡くなった坂本の思いも受け継いでほしいと感じた。開発で失われるものを守り、活かすこと。その思い大切にしたい。
山田和樹、ベルリン・ドイツ交響楽団常任指揮者に就任することが決まった上、若者たちの育成にも力を注いでいる。未来オーケストラによる「クラシックのおもちゃ箱」で締めくくった。小学生から高校生に至るオーケストラを結成、音楽の楽しさを知ってもらおうと、クラシックの名曲を繫げた作品、オーケストラ育成のプロセスも放送、賞を得たことは記憶すべきである。クラシックを身近に感じられる取り組みが広まってほしい。
最後は石丸幹二・井上芳雄によるクンツェ・リーヴァイ ミュージカル「エリザベート」から「闇が広がる」で締めくくった。フランツ・ヨーゼフ1世の皇后 エリザベートの生涯を描いたもので、締めくくりにふさわしい選曲だった。エリザベートはあちこち旅行に出ていたとはいえ、外国での評判は芳しくなかったらしい。あまりにも横柄な振る舞いに、
「こんな皇后がいたら、国が潰れますよ。」
という声もあった。エリザベートがスイスで暗殺、オーストリア・ハンガリー帝国は自殺したルドルフ皇太子の後に、フランツ・フェルディナントを皇太子に立てた。フランツ・フェルディナントも1914年、ボスニア・ヘルツェゴヴィナのサライェボォで暗殺、第1次世界大戦となって、オーストリア・ハンガリー帝国は滅亡した。エリザベートの振る舞いから、国は潰れると予言する声があったことから、ハプスブルク帝国は潰れるだろうという予感があったことも忘れてはならない。
ショパンコンクールに優勝したエリック・ルーはメッセージのみとはいえ、今後の活躍がどうなるか注目される。4位の桑原詩織、ファイナリストの進藤美優と共に見守りたい。
エリオットの言葉てある。
「去年の言葉は去年の言語に属し、新しい年の言葉は新しい声を待っている。」
2026年はどんな年になるか、楽しみである。
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