大学はセクハラ天国ではない 名古屋芸術大学、來住尚彦学長のセクハラ事件を斬る

 名古屋芸術大学で起こった、來住尚彦学長のセクハラ事件が新たな広まりを見せている。女子職員を学長室に呼び出して、いろいろ聞き出すという、セクハラ疑惑が明るみになった。実際、精神状態に異常を訴える職員が出た。学生たちへのセクハラ事件を引き起こし、女子職員を学長室に呼び出すようなことまで出た今、これ以上学長の座にいるなら、ますます、セクハラ事件・疑惑が増えるだけである。
 竹本義明前学長の訴訟から、竹本前学長と音楽領域の教職員たちが推薦した作曲家、客員教授だった宮川彬良氏を蹴って、強引に來住氏を学長に据え、竹本前学長を「病気」と称して締め出したことがはっきりした。ミュージカルコースの学生たちへのセクハラ事件を引き起こし、職員へのセクハラ疑惑まで出た。川村大介理事長・濱田誠経営本部長は、どう、責任を感じているか。
 中居正広のセックス・スキャンダルに続き、フジテレビの体質が明るみになった上、元ジャニーズ・タレントがスマイル・アップなどへの訴訟を起こした。今度は、スマイル・アップが、アメリカで訴訟を起こした元タレントたちへのスラップ訴訟に出た。ジャニーズ問題は泥沼化する様相を見せている。
 フジテレビだけではない。他のテレビ局にも波及する問題である。1980年代以降、ジャニーズ事務所が芸能界・テレビ局を支配するようになると、テレビ局の殆どがジャニーズ事務所と癒着するようになった。テレビマンたちがこぞって、ジャニーズ事務所・ジャニー喜多川との癒着を深める一方、ジャニー喜多川がタレントたちへの性被害を続けていたことは、噂として伝わったとはいえ、ジャニーズ事務所・ジャニー喜多川の権力が強大だったため、表面化することはなかった。
 ジャニー喜多川の死後、性被害が表面化、1000人以上の被害者が出た。補償金問題すら解決せず、かえって、問題を解決しようとせず、補償金支払いを止めさせようとする訴訟を起こすとは呆れた。名古屋芸術大学をセクハラ天国にしないためには、痛みを抱える人たち同士で連帯し、相談することから始まる。被害者が連帯すれば、メディアを味方にできる。SNSでも連帯することが1番である。学生の保護者がワニズアクションに連絡して、講演会開催を打診しておきながら、教職員組合が断るようではダメである。
 名古屋芸術大学の教職員組合は、來住氏がTBS社員時代、ジャニーズ事務所・ジャニー喜多川と癒着していたことをもっと理解して、來住氏のセクハラ事件・新たなセクハラ疑惑が新たなジャニーズ問題であることを悟るべきである。これらの事実をしっかり踏まえ、ワニズアクションの皆さんに講演会を開催して、被害者の学生たち・職員たちへの支援金を集めて、手渡し、支援を続けることが第1である。もっと、社会への関心を深めてほしい。
 大学はセクハラ天国ではない。セクハラ事件を引き起こす学長は、1日も早く辞任してもらって、立ち去っていただくことである。名古屋芸術大学の教職員組合は、もっと、ジャニーズ問題を勉強して、ジャニーズと癒着した人物が大学学長になって、セクハラ事件を引き起こした責任も追及する時である。社会について、しっかり勉強していたたくことを切望する。

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