セクハラ事件の新たな事実 名古屋芸術大学、來住尚彦学長のセクハラ事件を斬る

 名古屋芸術大学で起こった來住尚彦学長のセクハラ事件について、新たな事実がわかった。学生たちが理事に質問状を出したという。学生からの質問状について、理事会が知らないと言ったことに対し、顧問弁護士から、
「それを言っているのかは分からないが、7月に相手側弁護士から私に自分達の考えとは違うという内容の文書が届いた。それに関しては意見の違いとして回答していない。」
とのことだった。学生たちの質問状を黙殺して、事件揉み消しを図ろうとする理事会の意図が明白である。
 事件に関する保護者たちへの対応について、考えられない対応ぶりだった。
「理事長は、保護者に説明するとは言っていない。」
とは、保護者たちをバカにした対応で、
「保護者から求められれば説明するということではないか。しかし、求められていないから、していないと言うことだと思う。」
とは、呆れてしまった。
 教職員組合から、
「授業の様子を見ていて、不安を抱えていると思われる学生がいるのを見て、個別に声をかけた。すると、涙を流しながら、様々な思いを語り始めたが、一連の大学の問題がその学生のメンタル、及び学業に大きく影響していると分かった。」
と言う報告があった。來住氏のセクハラ事件に遭った学生たちが、今でも大きなトラウマを抱えつつ、大学に通っている実態も明らかになった。組合が、
「一連の学内問題に学生達(おそらく保護者の中にも)は納得していない。学生たちの納得が得られる良い方向に、学院が主導して進めるべきである。」
と理事会への対応を求めた。理事会・顧問弁護士が、
「こちらもよい方向を願っているが、相手方がシャットダウンしているから、すり合わせに応じてほしいと思って、どうしたらよいかと悩んでいる。」
と回答した。自分たちに都合のいい解決策を図ろうとしても、学生たちはお見通しである。
 学生たちの質問状は無視、保護者へも説明なし、自分たちの都合にいいような解決策を図ろうにも、誰も相手にしない。理事会の意図は見え見えだから、誰も応じない。腐敗した理事会は刷新する時である。
 学生たちが理事に質問状を出しても無視され、被害に遭った学生たちが涙を浮かべて語っていた上、保護者への説明すらなかったという理事会の姿勢は、学生・保護者たちを舐めちぎった態度である。こんな理事会など、誰も信用しない。経営第1がもたらした結果である。学生たちの人権などあったものではない。理事会は、名古屋芸術大学を人権蹂躙大学にする気か。東京の上野学園より酷いではないか。
 これなら、元ジャニーズ・タレントのワニズアクションの皆さんに講演会を開いていただき、來住氏のセクハラ事件を風化させてはいけないと改めて感じた次第である。講演会の席上、被害に遭った学生たちへの支援金を集め、手渡せるようにしたい。
 名古屋芸術大学の教職員・学生・保護者・卒業生の皆さん、声を上げ続けよう。

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