学生の人権をないがしろにするな 名古屋芸術大学、來住尚彦学長のセクハラ事件を斬る

 名古屋芸術大学で起こった來住尚彦学長のセクハラ事件に対する学生の声をもう一度挙げる。
「名古屋芸術大学の理事会は、被害学生への丁寧な説明と謝罪も、セクハラを働いた学長への処分も、調査報告結果の開示も、第三者委員会の設置も、何一つせず。大学の管理主体として、いかがなものでしょう。『学生の人権』については、どう考えているのでしょうか。」
学生の人権をないがしろにする大学当局・名古屋自由学院理事会は、何としても來住氏のセクハラ事件を揉み消さんと必死である。
 ここで、今一生氏のツィッター投稿を引用させていただく。
「スペースを匿名で聞いていると、平然と陰謀論を語るオッサンたちがいて、それをうのみにする若者がいる。こんなアホなやり取りをモグラたたきのように正そうとしてもムリ、ダマされた若者は、ダマされたまま不幸になる。
 寅子さんみたいに『はて?』と、疑問をどんどん投げつけないとバカになるばかり。
 子どもの頃に学んでおいた方がいいことの一つは、自分が不当に感じることをされたら、その相手が親でも教師でも『No!』(やめて)と拒否していい権利があると気づくこと。この権利を学んでおかないと、大人にとって『都合の良い子』のまま大人に育つ。
『社畜でしか生きられない』
と自分を追いつめる。」
今氏の指摘は重い。自分の頭で考え、声を出せる。人権・命を守る第1手段である。学校から、「言うことを聞け」で育ち、憲法・人権が子どもの頃から血肉にならないようにする。民主主義が育たない。自分で行動する力もなくなる。
 音楽・芸術の世界は、表現の世界である。表現の自由・言論の自由も基本である。それでも、相手の人権・命を守ることは重要である。相手を中傷誹謗するような表現・言説は許されない。音楽家・芸術家に対するセクハラ・パワハラなど、言語道断である。來住氏のセクハラ事件は非難されて当然である。ましてや、学生なら一番許されない行為である。大学を卒業して、音楽家・芸術家・ミュージカル俳優などとして世に出て行こうとする学生たちに対し、セクハラとはとんでもない。
 名古屋自由学院理事会は、学生の人権をないがしろにして、営利第一で來住氏を学長に留め置きたいとはいえ、社会から厳しい非難の声が上がっても揉み消したいつもりか。学生は金儲けに過ぎないか。そんな考えで大学を運営・経営するなら、社会の信用は堕ちるばかりである。ビッグビジネスもできなくなった今、來住氏には学長を辞任していただくしかない。
 「学生の人権をないがしろにするな」
名古屋自由学院理事会・名古屋芸術大学当局への警告である。学生を大切にしない大学は、社会的信用が堕ちていく。今一度、学生の人権を大切にした運営・経営に立ち戻ってほしい。來住氏には学長を辞任していただこう。

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