ヤマハの音楽講師たちもユニオンを結成して闘っている 27

 ヤマハ音楽教室の講師たちが建ち上げたヤマハ音楽講師ユニオンについて、講師たちからも次のような声が上がった。

ユニオンの活動をしていて
「発表会が無報酬なのは当たり前だと思っていた」
「無報酬なことに疑問を持たなかった」
という講師さんにたくさん出会いました。
私たちの活動が、講師さんたちに自分達の働き方を見直してもらうきっかけになれば嬉しいです☺️

講師たちの仕事の線引きもはっきりしていない実態もわかった。

「仕事内容の線引きが難しい」
本当にその通りで、どこまでが講師の仕事なのかが曖昧で、仕事内容は特約店によって全く異なります。
どこまでが講師の仕事なのかをはっきりさせ、働いたことにはしっかり報酬を支払うように改善したいです。

ユニオンでも、講師たちの声を聞くことができる意義は大きいだろう。

本日は執行部で少人数のミーティングを行いました!
誰かと話すことで、普段は
「そういうものか」
と流していた事が、実は他の人も疑問に感じてたんだ!気づくことがありますね💡
そういった意味でも、多くの講師さん方にご加入いただけたらなあと感じる日々です☀️

私たちユニオンからヤマハに対し、特定の特約店が発表会等の報酬を支払っていない等の内容を伝えており、ヤマハがその特約店の社長と面談の機会を持つなど、改善に向けて対応してくれています。
ユニオンとヤマハは敵対しているのではなく、講師の待遇改善を共に目指しています。

発表会などのレッスン外業務について議論している今、「講師の仕事」を明確にすることが大切です。
どこまでが講師の仕事なのかが曖昧で、本来は特約店の仕事なのでは?と思われることも押しつけられるケースがあります。
特約店によって講師の仕事内容が異なり、負担も全く違います。

特約楽器店のパワハラの実態も炙り出されてきた。

ヤマハや特約店からパワハラを受けている講師さんからご連絡をいただくことが増えています。
「無報酬の仕事をしなければ生徒をもらえない」
「嫌がらせを受けて病気になった」
絶対にあってはならないことですが、ヤマハ講師にはパワハラ等に関するガイドラインや規定がありません。

特約楽器店が、講師へのパワハラ・嫌がらせを続けている実態も見える。これも出したら、かなりの量になるだろう。楽器店も競争が激しくなれば、生き残れなくなるとはいえ、音楽教室の講師たちへのパワハラ・嫌がらせが表ざたになれば、店の評判が悪くなって、廃業に追い込まれる。人を大切にしない企業は潰れる。楽器店も自分たちの方針を変え、多くの人々に愛され、親しまれる存在になる時である。
 ヤマハ・カワイもマーケティングに音楽教室を利用することから、音楽発信の場として、文化を育む音楽教室へと移行する時である。講師たちにタダ働きを強いるより、研修であっても報酬をきちんと支払うこと、発表会などのイヴェント・講師会議に対しても報酬をきちんと払い、講師たちが経済的な面から生活できる環境・基盤づくりが必要である。
 幼児科を指導してきた講師から、個々の子どもへの対応ができていないため、ピアノなどの基礎ができていない子どもがいるという指摘があったことは重い。子ども一人一人の差がある。本当に子どもたちに対応できていない実態も明らかになった。ヤマハ音楽教室全体も見直しの時が来ている。それには、講師たちの待遇改善・生活向上が一番だろう。
 音楽大学全体が教職課程で、幼児教育も重視して、幼稚園教諭・保育士の資格も取れるようにすべきである。幼児期こそ歌が大切で、幼稚園・保育園では子どもの歌を歌える先生が必要である。幼稚園からピアノを習い出す子どもたちも少なくない。音楽教育全体が子どもたち、特に幼児期への対応ができていないことが問題である。今までの中学校・高等学校教諭の免許状だけではなく、幼稚園教諭の資格も取れるようにする時ではないか。音楽大学の教職課程全体も見直すべきである。

この記事へのコメント